ベクトル型スーパーコンピュータ SX-Aurora TSUBASA のアップデート方法についてまとめます.インストール方法は以下のURLをご覧ください.
SX−Aurora TSUBASA インストール方法
まず,アップデートファイルを入手します.無償ソフトウェアは以下URLより各zipファイルをダウンロードして入手しましょう.
VEソフトウェア(日本語版)
次に,有償ソフトウェアは以下のサイトから入手しましょう.
NECサポートポータル
左側真ん中付近からログインします(要ユーザIDor仮ユーザID,パスワード).ログイン後,バージョンアップ欄の”リビジョンアップ/修正物件”を選択,次に,”修正物件ダウンロード”を選択します.
“S”の項目にある
“SX-Aurora TSUBASA Software”
を選択します.アップデート可能なソフトウェアが出てくるのでそれぞれの項目を選択し,アップデートファイルを入手しましょう.
例えば,
[SX-Aurora TSUBASA SDK/Fortran compiler, C/C++ compiler] Version 1.2.0
などのページからコンパイラなどのアップデートファイルが入手できます.
アップデートの適用は,各アップデートファイルページ下部にある”適用方法”に従います.依存関係があるので,適用順番には注意しましょう.(2018年05月31日のアップデートファイル群は.VEOSなど無償ソフトウェア,プロファイラ,コンパイラ,NEC MPIの順番だったような気がします.)
VEをメンテナンスモードにする必要があるソフトウェア,必要がないソフトウェアがあります.メンテナンスモードにするソフトウェアの場合,まずVEをメンテナンスモードにします.
# /opt/nec/ve/bin/vecmd state set off# /opt/nec/ve/bin/vecmd state set mnt
# systemctl stop vemmd
# /opt/nec/ve/veos/sbin/terminate-all-veos
# systemctl stop mmm
# modprobe -r ve_drv
次に,アップデートファイルを解凍してでてくるrpmファイルを
/var/www/html/repos/TSUBASA/rpms
配下にコピーして,rpmのデータベースの更新します.ここはインストール方法と同じ手順ですね.NEC MPIの場合には,TSUBASAgroups.xmlを修正する必要があります.アップデートファイルに含まれるマニュアルを参考に修正しましょう.
# createrepo -v -g TSUBASA-groups.xml /var/www/html/repos/TSUBASA
# yum –disablerepo=* –enablerepo=TSUBASA-local makecache
次に,rpmファイルをアップデートしましょう.基本的にはマニュアルに従いましょう.(rpmをそのまま適用してしまったので,こちらでは以下コマンドは未確認です.)
# yum groupupdate veos-apprun
# yum groupupdate veos-appdev
# yum update libibverbs-ve-musl
# yum update libmlx5-ve-musl
# yum update libveib
# yum groupupdate mmm
# yum update binutils-ve
# rpm -e nec-nc++-musl-inst-*.noarch.rpm
# rpm -ivh nec-nc++-*.x86_64.rpm
# rpm -ivh nec-nc++-musl-inst-*.noarch.rpm
# rpm -ivh nec-nc++-doc-*.noarch.rpm
# rpm -e nec-nfort-musl-inst-*.noarch.rpm
# rpm -ivh nec-nfort-*.x86_64.rpm
# rpm -ivh nec-nfort-musl-inst-*.noarch.rpm
# rpm -ivh nec-nfort-doc-*.noarch.rpm
# yum groupupdate nec-tuningtool
# yum update nec-mpi-runtime
# yum groupinstall nec-mpi-1-1-0
最後にVEをメンテナンスモードから通常モードに戻します.
# systemctl start vemmd# modprobe ve_drv
これで SX-Aurora TSUBASA のアップデートは完了です.やったね!
※記載の情報は2018年6月1日現在のものによるものです.
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